すももと言う果物があります。すももと言うくらいですから、桃の品種の1つなのかと思ってしまいますよね?
正直、あまり詳しくは知られていない果物なのではないでしょうか?時期になると産地からすももが全国へ出荷されていきます。桃に比べると、やはりあまり出荷量は多くない印象を受けています。
最近では、すももを使ったお酒、カクテルなどを提供しているお店もあるのですももを果物ではなく、調理に加工して味わった事がある方も意外と多くいらっしゃるかもしれません。
そもそも、すももって何なんだ?時期は?種類や品種ってどれくらいあるの?産地で有名な場所は一体どこ?この様な疑問について書いてみました。すももを購入する時の参考にぜひ読んでみて下さい。
目次
すももの時期や旬はいつ頃か?
すももの旬の時期は、6月頃から9月頃までです。一番の旬の時期は、7月頃が出荷の最盛期になります。全国の生産量で最も多いのは山梨県産のすももで全体の約53%を占めています。山梨県産に続いて長野県産、和歌山県産と収穫量の多い順になっています。
旬の時期がちょうど7月ということもあってか、お中元にすももを贈る方もたくさんいらっしゃいます。
すももの種類、すももの特徴とは。
すももと一言で言ってもたくさんの種類があります。また時期によって市場に並ぶ品種が変わります。
特徴として、甘酸っぱくてジューシーな味わいのすももは、初夏から夏にかけて多く出荷される果物です。現在栽培されているすももは大きく2つに分けられます。中国原産の日本すもも(プラム)と、ヨーロッパコーカサス原産の西洋すもも(プルーン)に分けられます。ちなみに、すももは英語で「プラム」、フランス語で「プルーン」といいます。
すももは、名前から桃の仲間だと思われがちですが、プラムの一種です。たくさんある種類のすももですが、いくつかの品種を紹介します。
大石早生
現在の日本のすももで一番栽培されているすももがこの大石早生になります。早いところでは5月下旬頃から収穫を始めます。名前の通り、早生品種のすももになります。7月上旬に最盛期を迎えます。この品種の特徴は、成熟するにしたがって赤く染まっていき、完熟すると果皮全体が鮮やかな紅色に染まるのが特徴です。果肉は淡い黄色でやわらかく、食べるとジューシーでさわやかな甘酸っぱさが口の中いっぱいに広がります。この大石早生は、福島県の大石氏が育成し1952年に登録された品種で、親は「フォーモサ」ともう1つは「不明」の品種です。不明の品種は「ビューティー」だと言われています。
ソルダム
大石早生の次に日本で多く栽培されているすももがこのソルダムです。果実は、他のすももと比べて大きめで日持ちが良いのが特徴です。甘味と酸味のバランスがとても良い人気のすももです。果皮が緑色をしているため正直見かけはあまりよくありませんが、果肉はおいしそうな濃い赤色をしているのが特徴です。シーズンは少し遅めの8月上旬頃からになります。こちらの品種ソルダムは、1900年代初頭にアメリカから導入されたニホンスモモとされていますが、その歴史は現在でも分かっておりません。
太陽
こちらのすもも。来歴は分かっておらず、山梨県で偶然発見され、1969年に命名されました。この太陽も先程のソルダム同様、果実は100グラムから150グラムと大きいのが特徴です。果肉は、やや固くしまっていて日持ちするのが特徴です。鮮やかな紅色の実をしています。糖度は、高く酸味はそれほど強くないので甘みが際立つすももです。シーズンは8月中旬頃からですので、こちらの太陽も収穫は遅めの時期になります。
花螺李(がらり)
果重はたったの40グラム程度と小ぶりなすももの品種が花螺李です。奄美大島や沖縄などで栽培されているすももです。すももの多くは、山梨県や長野県で栽培されていますが、南の方で栽培されている珍しい品種のすももが花螺李です。他のすももと違い、黒紫色の果皮と果肉をしています。実は、酸味がとても強いので生食向けではありません。こちらの花螺李は、加工用として果実酒やシロップ漬けなどに利用されています。
ハニーローザ
7月中旬頃から収穫される横文字品種のハニーローザ。こちらの品種は、ホワイトプラムの自然交雑実生から選抜して育成された品種です。収穫時期が早い早生種の中では珍しく糖度が高いのが特徴です。糖度が高いので、酸味は少なめです。かぶりつくとたっぷりの果汁が口いっぱいに広がるのが特徴です。果重は50g前後と小さめです。果皮は淡紅色で果肉は淡黄色をしています。
スモモの品種で人気なのはこれ!
大石早生、ソルダム、太陽、サンタローザ、貴陽の5品種のスモモで全体の75%を占めていると言われています。人気のスモモを選びたいと言うのでしたら、これらの5品種の中から選べば良いでしょう。またスモモは、その時期によって収穫される品種が変わります。時期ごとに変わっていく品種のスモモを全て味わってみるのも良いかもしれません。その中から、自分にあっているスモモを探し出すのも楽しみの一つかもしれません。
プラムの品種でおすすめなのは?
プラム(すもも)の品種でおすすめの品種と言ったら、貴陽とサンタローザがおすすめです。通販でも人気の2品種になります。特に貴陽は、贈答用にも大人気のすももで、日本全国へたくさん出荷されています。
人気のサンタ・ローザ プラム
アメリカの育種家が日本すももとアメリカすももを交雑して育成した品種です。特徴として世界中で栽培されているすももです。形は卵の様な形をしていて、実の重さは100グラム前後と大きいのが特徴です。果皮は見事に鮮やかな赤に染まります。黄色の果肉はしまっていて香りもとても良い香りをしています。人気の品種で、甘さと酸味のバランスの良い味わいが楽しめます。シーズンは7月下旬頃からになります。
すもも 貴陽は1番人気のすもも!?
すももの中でもとても人気のある品種が貴陽です。この貴陽は、実の重さは200グラム前後ととても大きいのが特徴です。果皮は紅色で果肉は淡い黄色をしています。糖度が高く適度な酸味もあり、果汁もとても多いので人気がある品種のすももです。また日持ちも比較的良く、お中元にも人気のすももです。最盛期は8月頃になります。親の品種は、太陽ともう1つは分かっておりません。1996年に品種登録されたすももが貴陽です。
すももの通販ならば山梨県産と長野県産がおすすめ。
貴陽やサンタローザなどのすももを通販で購入したい、お取り寄せしたいと思うのでしたら山梨県産と長野県産のすももがおすすめです。
当然、全国のすもも生産量第1位と2位のすもも王国の2県からすももをまずは購入するのが良いでしょう。特に山梨県も長野県も他の果物もたくさん収穫されていて、さらには他の果物も収穫量1位と2位を争うほどの果物王国です。
そんな果物王国でもある都道府県からすももを通販でお取り寄せするのが、間違いないと思います。すももを通販で購入するのでしたら、貴陽やサンタローザがおすすめです。他にもたくさんの種類の品種があるすももですが、やはり人気のものを購入するのがベターです。
特に貴陽は、お中元にもおすすめのすももで、毎年、山梨県や長野県からお中元として多くの貴陽が出荷されています。そんな貴陽をまずはご自分で味わってみてお中元にされるのもおすすめです。